月初のご挨拶
第150号
2025年2月1日
谷川 亘
強がりもここまで
カレンダー差し替えて年が改まり、柏手こそ打たないものの、分不相応の気概をもって新たな年に挑戦する意欲を高揚する…。これは10年前の、ひと昔前までの話。
放置すれば気力・体力共に萎えに任せる八十の大台過ぎると劣化が幾重にも重なって、身体感覚のみならず心情面でも頭をもたげ、ニコニコ笑って手招きしてくれるのに、たった今会った御仁のご尊名や行った場所の固定名刺を“ド忘れ”する。歩幅も歩速も徐々に衰えて信号が青の間に渡り切れない。数え出したらキリがないのである。
国立長寿医療研究センターが示しているフレイルの判定基準の一つに、歩行速度が秒速1メートル未満(大通りの信号を1回で渡り切れない程度)。とありますが、コロナ禍を契機として習慣づけてきた、早朝ラジヲ体操を横目に公園周回による体力劣化防止策。自称“ヨタ(与太)歩き”が、計測すると同じ秒速1mだったのです。公園池端1.2㎞を始めたコロナ“3密”回避から数年、歩き始めた頃は1周が18分で秒速1.1㎞。
5年の月日を経てコロナも終焉したのですが、私の体力もこの間10%劣化したことになります。恥の上塗り。5年前は「一日一万歩」が推奨され、周回4周りで11000歩。降雨や不測の事態に備えて“おまけ”つき。だったのに、最近は3周で止めてみたり途中で端折ったり・・・。まあ、地に落ちたものです。
話それました。年初宣言の話題に戻ります。
今年もやり通すぞ!!内心 気負いはあってもやはり老いの身。寝ぼけまなこで臨んだのかもしれません。うっかり よろけて転倒してしまったのです。
「元気ねぇ〜。手袋もしないで この寒いのに~」なんておだてられたのにかかわらず、左手親指から出血。なんて程度じゃない、真っ赤っか。
早朝仲間とはありがたいもの。体操の連中が親切にも手当をしてくれ、救急車を呼ぶとか呼ばないとかの大騒ぎ。
1月1日早朝のことで病院は受け付けてくれないので、4日まで血止めの赤チンさえなく、我慢、これまた我慢。
正月早々というのにとんでもない罰あたり。受診結果はこれまたこっぴどい。左指2本骨折との診断。
ご親切にも「足じゃなくて良かったねぇ」とか、「左手だから我慢しなさいよ」。なんて言われますが、正直言って、“老いた我が身”に 対する自覚、認識が足りなかったですよ。“老いを舐めるな!!”。
これに懲りて、“よた仲間”から、しばしば耳にしてきた地域包括支援センターに介護の申請を手続きする事に相成りました。介護認定に“合格”すると、車で送迎付きのデーサービス付き厚遇待遇に浴することができるんだそうですよ。
骨折治癒まで約3ヶ月、目下リハビリと称して週2~3回の通院。場合によっては矯正の手術もなんて脅かされています。
本文も“五指不満足”故にイラつく限りのパソコン操作。
ただでさえ残り少ない人生勿体ない。これでも貴重な余生でなんですよ!!
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